ちびぬま先生のブログ

教育学習塾 エイメイ学院 沼田祐也のブログです

いま目の前にあることを、いま目の前にいる人を。

 

2011.03.11 東日本大震災から、早10年。

 

 

当時の僕は中学生。

卒業式の準備で学校に残っていたとき、

小さい揺れが何分も続き、突如、経験したことのない大きな揺れが襲ってきた。

 

生まれて初めて、地震に心から恐怖した。

 

数日たっても続く余震。その度に、また大きな揺れがくるのではと恐ろしかった。

 

 

家は停電し、風呂も、キッチンも使えない。TVも見られない、トイレも使えない。

回線が重く、電話やインターネットも繋がらない。

信号機も止まり、真っ暗な道が続いている。

 

ラジオを聴いていると、

津波で200人以上の人が流されました」と。

想像して、恐ろしくなった。

それから先も、どんどんいなくなった人の数が増え、リアルに想像できない数になった。

 

その後も、計画停電で電気が使えない日が続いた。

トイレットペーパーが店からなくなり、ガソリンスタンドには行列ができた。

 

被災地の津波の映像。家が流され、人が流される様子を見て、ショックだった。

 

 

 

3.11を経験して、

 

電気が使えること

暖かいご飯が食べられること

安心して居られる家があること

お店で物が買えること

平和に過ごせること

友達や家族がいること

 

全部、当たり前じゃなかったんだ

 

と、中学生ながら、心の底からそう思った。

 

 

 

 

 

そんな悲痛な天災に見舞われても、

助け合いながら、前を向いて立ち直ってきた人の力は、本当にすごい。

 

 

これから先、生きていれば、

首都直下地震や想像もできない悲痛な出来事は必ず起こる。

そうなったときも、残された人は過去ばかり見ていても変わらない。

前を向いて立ち直ってこう、そうやっていくしかない。

 

 

 

 

そして、日本大震災でも、コロナでも、

 

「目の前にあったものは当たり前じゃなかったんだ、ありがたいことなんだ」

 

と気づいたはずなのに。

 

いつの間にか、またありがたみを忘れて、当たり前に戻っている。

 

だからこそ、この 3.11という日に過去を振り返ることは、とても大切だと思う。

 

 

 

 

 

 

学校に行けることも、部活ができることも、

外を出歩けることも、働けることも

大切な人が一緒にいてくれることでさえも、

 

当たり前じゃない。『有難い』こと。

 

だから、改めて、

 

 

 

 

 

 

いま目の前にあることを、大切しよう。

 

いま目の前にいる人を、大切にしよう。

 

 

 

 

 

 

一人ひとりが

いま目の前にあることにありがたみを感じて、

いま目の前にいる人に優しくすることができたら、

すごく幸せな世の中になるんじゃないかな。